日本の年金基金が市場に与える影響と海外の年金との比較

      2016/03/29

年金基金

今は多くの方がご存じだと思いますが、年金のために払ったお金は、運用して増やされた上で高齢者の方等に支給されています。

それは基本的に株などの投資がメインと言われています。

今回はそういった、年金基金が市場に与える影響と海外年金の運用について詳しく解説しています。

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日本の年金基金が市場に与える影響と海外の年金

日本の年金の運用は正確にいうと、年金積立金管理運用独立行政法人、通称GRIFと呼ばれる独立行政法人が運用をしています。これは世界最大の年金基金だそうです。

それだけ日本人がお金を貯めてきたというわけですね。ただ、日本の株式に対して運用されているのは、その一部であり、現在17%ほどと言われています。

しかし現在は段々と日本株を増やす方針を取っており、日本の市場を活性化させています。

海外の年金基金の運用と日本を比べてみると

ノルウェー政府の年金基金が運用をすでに開始していますが、日本の規模の半分程度です。

その他の公的な機関へヘッジファンドの規模を考えると、まさに世界中の経済に影響を持つであろう規模だったりします。

しかし、運用としてはまだまだ消極的で債券等が中心です。ただ、株に関していえば、日本株と外国株の両方を運用しています。

ポートフォリオとしては保守的としか言いようがありませんが、これはGRIFが年金積立金を維持するための組織だからでもあります。

債券が半分以上なので景気に振り回されない利点はありますが、収益をあげるようなポートフォリオは組まれていません。

また株式も個別の銘柄に投資しているのではなく、ETFを何本かという感じです。それゆえ、ギャンブルというより、超安定的な運用に徹しているという印象です。

カリフォルニアの年金基金は資産の半分を運用している

これに対して、アメリカカリフォルニア州の年金基金であるカルパースは、基金の半分以上を株式投資にまわしています。

資産として保有するのは17%程度だったりするので、日本のような保守的な内容とはなっていません。

特に新興国の株式をメインとしているので、新興国の成長を期待している形になっています。

これから、状況によってはGRIFの内容を変えていくとは思いますが、現状は年金を破綻させないようにしているという印象です。

こう見てみると、日本の年金は破たん寸前と言われている割には、かなり安定した運用を行っているみたいですね。

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